内診だけじゃなく、体のサイン
内診は、お産の進み具合をみるひとつの目安です。
でもそれだけで「進んでいない」「まだまだ」と決まるわけではありません。
助産師は陣痛の間隔や強弱、ママの表情・反応、体の変化など、いくつかのサインをみています。
これらを総合して内診が必要か判断します。
では実際に、お産が進んでくるとどのようにママの体が変化してくるのかみていきましょう。
お産が進んでいる時に見られる体の変化

お産が進んでいる時にみられる体の変化をまとめました。
- 陣痛の波がはっきりしてくる
- ママの反応が変わってくる
- 肛門が押される感じ・便意
- おしるし・破水・分泌物の変化
- 痛みを感じる場所が変わる
陣痛の波がはっきりしてくる
お産で入院するとNSTと呼ばれるモニターを装着します。
赤ちゃんの心拍と陣痛をみるモニターですが、
- 陣痛間隔が2~3分間隔
- しっかりした痛みになっている
「間隔」と「波の強さ」がポイントです。
ママの反応が変わってくる
お産が進んでくるとママの反応も変わってきます。
- 声・表情が変わる
- 会話やスマホが難しくなる
- 外に意識を向けにくくなる
雑談ができなくなったり、スマホを見なくなったり、テレビや時間を見る余裕がなかったり。
このような変化は有効陣痛となっていると考えられ、お産が進んでるサインと判断できます。
肛門が押される感じ・便意
お産が進み、8㎝~全開(10㎝)近くになると便意を感じるようになります。
これは、赤ちゃんが下がってきたかつ子宮口も全開に近づいていることがほとんどです。
そのため、ママが「トイレに行きたい」というと助産師としては内診をします。
トイレに行かせていいのか、経産婦さんの場合は特に注意が必要です。
痛みが強い時に便がしたくなったら、助産師に相談してくださいね。
おしるし・破水・分泌物の変化
子宮口が開いてくると、おしるしの色や量にも変化が見られるようになります。
具体的には、ドロッとした血液混じりのおりものが増えてくることがあります。
また、お産の進行途中で破水する場合もあります。
流れる感じがしたり、いつもと違う分泌物に気づいた時は、早めに助産師へ伝えましょう。
破水をきっかけに、陣痛が強くなったり、お産の進みが早くなることもあります。
そのため状況に応じて内診などで確認していきます。
痛みを感じる場所が変わる
お産が進んでくると、痛みを感じる場所も変化していきます。
はじめは下腹部の痛みを感じる方が多いですが、次第に腰の痛みが強くなってくることがあります。
さらに赤ちゃんが下がってくると、腰の痛みに加えて、肛門が押されるような感覚を感じることもあります。
便を出したいような感覚が強くなってきた場合、子宮口が8cm前後〜全開に近づいている可能性があります。
この感覚が出てきたら、我慢せず助産師に伝えてくださいね。
まとめ
今回は、助産師の視点から「内診以外でわかるお産が進んでいるサイン」についてまとめました。
陣痛のさなかに行う内診は、どうしてもママにとって身体的・精神的な負担になることがあります。
そのため助産師は、できるだけママの負担を減らせるよう、内診以外のサインも総合してお産の進み具合を判断しています。
ただし、破水の有無や、思ったより進行していない場合の原因などは、内診でなければ分からないこともあります。
必要な場面では内診を行いながら、できるだけ最小限の内診でお産を迎えられるよう、ママにサポートしていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


コメント